花曇   和田 順子

 春眠の手足遠くに目覚めけり

 柵閉ざす馬場に桜の散るばかり

 飛花落花馬の瞳に映りつつ

 馬坂は名のみや馬頭観世音

 永き日や三つの椅子を座り分け