松代 三句

  地下壕の涼しさだんだん恐ろしき

  鉄兜被りて蝉声遠くせり

  敗戦忌壕の大きさ貧しかり

 

       圓覚寺 二句

  一山の涼風を待つ膝頭

  じんじんと地熱や塩辛とんぼ湧き

 

  姉いもとなくて鬼灯鳴らしけり