春の野            和田順子

 田の神へ幣奉る春の畦

 たびらこや野に働けば日が傾ぎ

 蜷の道おのれの道に突き当り

 啓蟄や厩舎へ藁の届きたる

 土筆野にきのふの顔を置いてくる

 ドア開いて閉まりて春へ行く電車