苗代茱萸    和田 順子

   苗代茱萸いつも走ってゐた昔

   たかんなの誰にも見せず伸ばす丈

  月を読み星を数ふる芒種かな

  清和なりらふばいの実のおもしろく

  這這(ほうほう)(てい)とは逃ぐる大馬陸(やすで)

  草刈つて青き匂ひの日曜日