終戦忌       和田 順子

 

  敗戦忌河は流れて澄みにけり

  人の背ばかり見ていた終戦日

  棒のごとき父の帰還や終戦日

  とんばうの弾き合ふ音してゐたり

  秋風が笛吹く樗牛住居跡

  輪蔵の大暑の風も回しけり