草に露      和田 順子

止まれば見えて来るもの草に露

水中花一徹のまま詩人逝く

高きより鳶の突つ込む青岬

晩夏光砦のごとき貨物船

生きてゐること柔らかき海星かな

うやむやに過ぎし一日冬瓜汁