蓮は実に      和田 順子

 泡立草いつもなにかをひそませて

 閻王の一喝欲しき秋旱

 奪衣婆の舌見えてゐる残暑かな

 建長寺さまの蓮の実いただきぬ

 檸檬絞る男が熱く語るとき

    「濱」終刊に思う

 秋風の水車回りてをりしかな