木苺の花      和田 順子

木苺の花や詩人の碑のほとり

春の潮色を変へては速めては

(おお)き船過りやどかり残りけり

鷹鳩と化し江ノ島は地続きに

飛花落花ゆたにたゆたに農の池

花の雨こゑをあたためゐたるかな