大 鷹       和田 順子

 大鷹に視られてをりぬ吾も亀も

   蓑虫の下がりて今年不生り年

   雀蛤になれぬ一羽の元気かな

   秋風の吹き残しゆく埠頭の荷

   無花果熟る残り時間は過ぎやすく

   高き碑に酒掛け終る牧水忌