板絵曼荼羅    和田順子

 ふるさとの丹波篠山初景色

 旧年や日野の戸山へ寄らざりき

 瀬音して宇治には早き山の冷え

 駆け込みの極楽坊や萩は実に

 極月の板絵曼荼羅朱を残し

 帽子屋の角帽古りぬ秋黴雨