松が丘    和田 順子

 ひさかたの庄内花の散らしどき

 月山はいまだ険しき雪抱き

 花の雨土人形は掌より生れ

 開墾の歴史の残す春田かな

 蕗の薹長けてかぼそき花揺らす

 逝く春の大回遊の海月かな