月日貝    和田順子

 草紅葉ときには川の恐ろしく

 盆波の置いてゆきたる月日貝

 無月かな兎二匹を預かつて

 苔の香のまじりてゐたりましら酒

 鰯雲バックミラーに海見えて

 稲光鳥居の太さ見せにけり