かはら雀    和田 順子

春兆すかはら雀の歩の伸びて

春の潮満ちて甘藻の丈揺らす

ひとり降り国道駅の寒さかな

寒風のなべて魚臭を攫ひけり

霜柱きらりと光るドアの鍵