野分立つ   和田 順子

 草の香やごぼりと水のありどころ

 野分立つ抽斗最後まで閉めて

 秋ついりものごと一つづつ妥協

 地虫鳴き眉毛の痒き日なりけり

 籠る日の秋明菊がもう咲けり