木の芽雨     和田 順子

 木の芽雨抱けば兎のあたたかし

 逝く春をひとりの音に慣れにけり

 花木五倍子石の祠のいつよりぞ

 野にありて花はむらさき立子の忌

うららけし絵皿の蟹の歩きさう

 新緑の弾けさうなりレモンティー