雲の峰   和田 順子

 海へ走れば沖に励ます雲の峰

 のうぜんかづら疲るる花と思ひけり

 帰路独り山梔子の香が付いて来る

 父母の亡く夫亡く杏子酸つぱいよ

 子が集ひ盆提灯の白吊す

梅雨明けの豪雨地球を重くして