花曇り   和田 順子

 花曇り音立てて置く鍵の束

 復活祭近しらふぞく炎立ちをり

 花冷えの教会の椅子浅く掛け

 永き日の選句の椅子に戻りけり

 曲水の籬に触るる袍の袖

 袖かくしてふ白椿日の奥に